こんにちは、社会デザイン協会の鈴木です。
最近のニュースは、東京オリンピックのマラソン、競歩の会場が北海道に移る、という話である。最近は、海外からのお金を集めることに躍起になり、ラグビーW杯、東京オリンピック・パラリンピック、と世界中から人を集めることに躍起になっている感がある。日本の民主主義は、エコノミックアニマルが膨張する形で、劣化した状態にあると思われる。私の知り合いの方が、この東京オリンピックパラリンピックのマラソン競歩の会場が札幌に移る話は当然だ、と言っていました。そして、それを今まで言わなかった日本国民はおかしい、と話していました。それを聞いた私は、ハッとしました。というのは、私もどことなく、ただで観戦できるし、いいか、などと思っていた感があった。それに気付かされたのである。東京オリンピックが日本に決まったとき、そんなことができるのか、と話していたが、より早くその後の不景気感が見えてきた。オリンピックは、お金が儲かるからやるのではない。おそらく、国力向上のためにやるはずである。経済効果などと、いつの間にかそんな科学に振り回されて、どことなく容認するような雰囲気になっていた。そんなことをしていたら、どんどん日本の国力は落ちていくんだろうなーと思います。

****目次*****
お知らせ:持続可能な社会セミナー開催のおしらせ
おはなし: グローバル人材
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~お知らせ~
2019年11月16日に、持続可能な社会セミナーを開催します。誰でも参加可能です。場所は、秋田市役所内センタース 会議室6 です。時間は10時からになります。講師は、李先生です。

~おはなしテーマ:グローバル人材~
最近、私の周りが騒がしい。留学生を対象とした専門学校で教えているのだが、そのような専門学校の規模を縮小させようとしているような国の動きが感じられるのである。というのは、専門学校における非認定校を増やそうとしている動きが見られるのである。一方、研修実習生は増やそうとしており、特定技能の留学生を増やそうとしており、また大学における留学生は増やそうとしている動きが感じられる。明らかに、留学生を、下請けの労働力として、移民という言葉を歪曲した形で、受け入れようとしているのである。結果として、質の高い留学生が減り、どんどん留学生のイメージを落としているのである。加えて、海外へのイメージを悪くして、日本国内から飛び出ていかない日本人学生を増やしているのである。結果、日本の産業がどんどん国内に収まる形に陥り、グローバル人材の可能性を委縮させているのである。
ましてや、日本の大学は、未だに日本国内しか見ていない。海外がすべて上かというと、そんなことはないのだろうが、日本国内と世界人口では、圧倒的な数の違いがある。ということは、大学がもっと海外を見なければいけないのだろうが、その一歩がなかなか踏み出せない。経験則から得た持論として、「人は今日あるものは明日もある、と思いがちである」があるが、自然を観察していると、そんなことは決してないことは、理である。しかし、これを受け入れない。
最近思うことは、変化に着目した観察、の重要性である。そして、二度と同じ間違いをしないための人間の知恵を科学としてまとめる、ことである。今、科学は新しいもの新しいもの、を求めがちになっているが、今こそ同じ間違いを二度としない科学に戻ることであると思う。ここの(情報?コンテンツ?)整理ができていないためにイノベーションが起きないのである。
そして、海外からの留学生を下に見る考えをやめた方がいい。自分たちが上だと思う考えをやめた方がいい。海外の文化をきちんと理解して、きちんと受け入れる土壌を作らないことには、日本においてグローバル人材を育成するのは難しいのではないだろうか?近年薄れてきている感がある、情報リテラシー教育を、今こそすべきだと思うのである。

(文責:鈴木秀顕)